2008年6月16日月曜日

野鳥と遊ぶ:リトル・コレーラ


 ● コカツーを追い出すリトル・コレーラ。


 野鳥と遊ぶ:リトル・コレーラ
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 「Corella」、ロゼーラと同じ引き伸ばし音の「lla:ーラ」で「コレーラ」。

 トヨタの「Corolla:カローラ」と同じ音である。
 字数ならびに子音はそっくり同じで、母音が1つ違うだけ。

 ちなみに、Wikipediaの自動翻訳だと「コレラ」と表示される。
 この「コレラ」で検索するとトップがWikipedia で、内容は法定伝染病の病名病原菌のコレラである。
 そして、次から次へと病名コレラの情報が出てくるので、これは採用するにちょっと無理がある。

 「Corella」あるいは「コレーラ」で検索してみると、「アンヘル・コレーラ」というバレエダンサーの名前が出てくる。
 世界的に有名なダンサーで、日本でも熱狂的なファンが多いらしい。
 日本語Wikipediaにも載っている。

 サイトを検索したところではカタカナ表記は避け、「Corella」とそのまま書くか、和名「アカビタイムジオウム:赤額無地鸚鵡」で書いている方も多いようです。

 ここでは誰もが納得できる無難なところで、ロゼーラ、カローラ、コレーラと音を踏んで「コレーラ」で統一しています。


 ● リトル・コレーラ。


 コカツーは図体の割りに目が小さい。
 その目を大きくして、目の回りに灰色のリングをつけたのがコレーラ。
 灰色の穴あき銭を目玉に貼り付けたような感じ。
 大きさはコカツーより一回りほど小さい。
 しかし、目玉のせいであろうか若干粗暴の雰囲気を持っている。


 ● リトル・コレーラ。


 頭にトサカのあるのとないのと二種類いる。
 オスメスの違いかと思ったがそうでもないらしい。
 エサ台の二羽は共にトサカがついている。
 どうも種分けがあるように思える。
 と、疑問をもったのだが。

 無駄な骨折り。
 あのトサカは、そう見えるだけでただの羽根であり、羽根を逆立てるとトサカあるいはタテガミに見えるだけ。
 元にもどすと頭の上にスッポリかぶさるようになっている。
 面白くもない疑問であった。
 なを、羽根を立てたとき、これを後ろからみると、頭の天っぺんが「赤い」。
 ちらりと見ただけだが、これは発見である。
 この赤い頭を、上のトサカ羽根がすっぽりと傘のようにおおう、というわけである。


 ● リトル・コレーラの羽根冠、頭の羽が逆立つだけ。


 「カローラ」の英語の意味は「花冠:ハナ-かんむり」だそうである。
 とすれば「コレーラ」は「羽根冠:ハネ-かんむり」になる。
 「羽冠」は「うかん」と読み、コッカツーなどのトサカだが、羽根冠は通常の羽根が立ち上がるという意味で使っている。

 この目玉の大きさはパワーを感じさせる。
 コレーラというバレエダンサーのもつであろう優雅さなどはどこにもない。
 カローラの世界ナンバ-ワン販売台数を誇る人気車のインテリジェンスもみあたらない。
 強いて言えば、小型ダンプといったところ。


 ● 目玉の大きい鳥、リトル・コレーラ。


 昔、「ダンプ・松本」という悪役の女子レスラーがいた。
 対する美人レスラーに「ミミ・萩原」がいた。
 その手でいくと「ダンプ・コレーラ 対 ミミ・ロゼーラ」になるか。
 半分、名前で遊んでいる。
 言い換えると、面白半分になれる、ダジャレがぴったり合う、そんな雰囲気を濃厚にもっている鳥ということである。



 ● マグパイ、レインボーとリトル・コレーラ。

 エサ台の王者はレインボーである。
 しかし、このレインボーがコレーラが振り向きざまの一瞥で、もうそれだけで、にらまれたカエルのように萎縮してしまう。
 レインボーにとって「こいつだけは別格だ」、そんな感じでエサ台の下をウロウロ。


 ● しかし中にはレインボー一族の名折れだとばかり果敢にアタックするヤツもいる。


 ちなみにコカツーは追い出された後、ハナから近寄ろうとしない。
 根っからの弱虫。
 「イヤな奴がやってきた」と、思っているのだろう。


 ● いやな奴、リトル・コレーラ。


 ところが最近、エサ台で奇異なことが起こっています。
 これまではレインボーとエサ台を分け合っていたコカツーですが、これにコレーラが加わったため、エサ台を追い出される度合いが非常に高くなってきました。

 そのためか、ときにあの弱虫のコカツーがコレーラに歯向かうケースが出てきたのです。


 ● 弱虫だって弱虫の意地がある。
   追い出しにかかったコレーラにはむかうコカツー。
   なんとも珍しい風景。


 ● リトル・コレーラにはむかうコカツー。

 いまのところ、2羽のコカツーを追い出しにかかったときに、コカツーは連携でコレーラに立ち向かっていくようです。
 では、それ以外のケースではどうなっていくのか。
 ちょっと見ものの昨今です。


 ● なかなか味のある鳥、リトル・コレーラ


 コカツーは声の悪さを除けば二枚目である。
 写真に撮って引き立つ器量をしている。
 写真に声は写らない。

 コレーラは役が一枚落ちる。
 三枚目であり、ブサイクである。
 見るに楽しめるツラはしていない。
 でも、三枚目の面白さは十分もっている。


 ● はじめの1羽を追い出しにかかるリトル・コレーラ。


 見慣れてくると妙に味のある気配を放っていることが分る。
 ペットで飼うなら、コカツーよりこっちの方が楽しいだろう。
 でも、なんとなく何をやらかすかわからないという不安がある。
 部屋の中をメチャクチャにされかねない、そう思える。
 なにしろ「ダンプ系の鳥」一番手だ。


 ● 写真を撮ってくれと催促するリトル・コレーラ。

 だんだん慣れてくると近くによっても逃げない。
 「写真を撮ってくれー」
 テラスまで寄ってきた。
 といっても、コカツーのように撮りたいという衝動は湧き上がらない。
 おざなりに撮った。
 「はい撮ったよ」
 「もっと」
 そんなにいらない。
 「またね」
 ちょっと損な鳥。


 ● 羽根を広げた写真をよく撮らしてくれる鳥


● コカツーやロゼーラとおなじく足を器用に使う鳥


 飼育されたリトル・コレーラのビデオがありました。
 まるで、じゃれる子猫ですね。
 面白いです、楽しんでください。


★ Messyparrot.com
http://www.messyparrot.com/Solo-my-Little-Corella.php
(中ごろの You Tube です)
<最近みたら、このビデオは削除されていました>

★ YouTube - Socks are EVIL!!
http://jp.youtube.com/watch?v=8vwy82Y3Oac


 ビデオを見るかぎりでは、ペットには間違いなく面白い鳥である。



 ● マグパイ、ロリキートとブラックダックと仲良くだが。

 リトル・コレーラはエサ台のエサのみでパンは食べないと思っていた。
 ロリキートにパンをやっていたときに、近くにやってきたので、パンをちぎって投げてやった。
 それに味をしめたか、最近は自らパン皿まで出向くようになった。
 とすると、ブラック・ダックとマグパイのバトルに、コレーラが割り込んでくるかもしれない。
 これは面白そうな展開が期待できる。



● 甘く見てはいけない鳥、リトル・コレーラ。

 ダンプ系ですので恐ろしいときもありますから要注意。
 攻撃に転じたリトル・コレーラのビデオをどうぞ。


★ Giant Bird Attack
http://jp.youtube.com/watch?v=C-vYX4Qo1hg&feature=related



● コレーラ兄弟
  上は手前がロングビルド・コレーラ、奥がリトル・コレーラ
  下はエサ台と左の3羽の計5羽がリトル、右の4羽がロングビルド。





● 望遠なしでここまで撮らしてくれるようになった鳥、リトル・コレーラ。


 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Little Corella」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Little Corella - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Little_Corella




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