2008年12月28日日曜日

野鳥と遊ぶ:グリーン・ロリキート


 ● グリーン・ロリキート


 野鳥と遊ぶ:グリーン・ロリキート
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 正式名は「スカリーブレステッド・ロリキート」。
 全体は緑、黄色いシマシマ模様が入っており、肩に当たる部分が赤色である。
 スズメほどの大きさで、たいていは群れをなして行動する。



 ●グリーン・ロリキートとエサを狙うマグパイ


 それが夕方一箇所に集まるところがある。
 この辺ではハイスクールの通学路脇の木、駅のそばの公園の木の2箇所である。
 木にすずなりのロリキートである。
 そのさえずりもけたたましい。
 ちなみに、こういう行動をとる鳥も他にいる。
 コカツーである。
 コカツーは図体が大きいので、枝が折れるのではないかと思うほどである。





 ●グリーン・ロリキート


 グリーンはスズメほどの小さい鳥であるが人を恐れない。
 そばで見ていてもなんのそので、エサをついばんでいる。
 中には度胸のいいのがいる。
 お皿に水を入れて運ぼうとすると、そのお皿の縁に乗ってくるのがいる。
 まだパンは入っていない。
 お皿は動いている。
 おそらく、それが斥候隊長だろう。


 ●グリーン・ロリキート隊、斥候隊長。


 ときに皿に水は入っているが、パンがないときがある。
 テラスに登ってきてサッシの前をウロウロする。
 「まだ、パンが出ていないんだけど、どうなっているんだ」
と聞いてくる。
 「そうか、悪かったな、忙しいのでな」
と謝りながら出ていって、パンをちぎって入れてやる。

 すぐに食いつく。
 真上からでも写真が撮れる。
 でもこの鳥の写真は溜らない。
 コカツーだとちょっと消したくないな、という写真がある。
 でも、こいつは写真によしあしがない。
 1回だけ見て、すぐ消去。
 楽でいい。



 ●レインボー、グリーン・ロリキートそれにマグパイ。


 ●写真によしあしのない、すぐに消去の鳥、グリーン・ロリキート



 ビデオを挙げておきます。
 2番目のは犬とグリーンの共生です。

Scaly-Breasted Lorikeet
http://vodpod.com/watch/1911-scaly-breasted-lorikeet-trichoglossus-chlorolepidotus
Labrador and Lorikeet
http://www.youtube.com/watch?v=ThHdCOHcKnA





 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで 「Scaly-Breasted Lorikeet」とと入力し、下の記事が検索されたら、[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真は クリックすると「拡大」できます。

★ Scaly-Breasted Lorikeet - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Scaly-breasted_Lorikeet




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2008年12月18日木曜日

野鳥と遊ぶ:スパテッド・ドーブ(まだらコキジ鳩)


 ● 5倍望遠で撮る


 ● スパテッド・ドーブ:写真が悪い


 野鳥と遊ぶ:ス
パテッド・ドーブ
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 次は「Spotted Dove:スパテッド・ドーブ:和名マダラコキジバト(まだらコキジ鳩)」。

 タテガミ鳩に負けた鳩族。
 タテガミがいないときをうかがって、そっとやってくる。
 でもエサはタテガミが食べた後なので、僅かな残りものだけになっている。
 動物世界の生存競争は厳しい、ちょっと不幸な鳥。
 というより、穏やかな鳩といった方がいいかもしれない。


 日本語Wikipediaで「キジバト」を検索してみる。

 全長約33cm。
 体色は雌雄同色で茶褐色から紫灰色。
 翼に、黒と赤褐色の鱗状の模様があるのが特徴。
 英名のTurtleはこの鱗状の斑紋に由来する。
 また頚部側面に青と白の横縞模様がある。
 和名の由来はキジのメスに体色が似ていることが由来とされる。

 平地から山地の明るい森林に生息する。
 樹上に小枝等を組み合わせた皿状の巣を作る。
 雄のさえずり声は「デデッポッポー」と表現される。
 主に早朝にさえずる。
 さえずり声は個体によって音程などに違いがあり、通常5音の発声であるが、4音でさえずる個体も確認される。
 人によっては譜例のように、さえずり声を8分の9拍子、付点4分音符=約72のテンポで「クークグッググーー」と表現したほうがわかりやすいであろう。

 食性は雑食で、主に果実や種子を食べるが昆虫類、貝類、ミミズ等も食べる。
 繁殖形態は卵生で1回に2個の卵を産む。
 ほぼ周年繁殖する。抱卵は夕方から朝までの夜間は雌、昼間は雄が行う。



 ●マダラコキジバトとピーウイーだが、写真が
遠い

  住宅地の中に、この鳩とコカツーに餌付けしている家があるという。
  朝方のことで、たくさんのコキジバトが集まってくるという。
  でも我が家はタテガミ鳩のテリトリーになってしまったせいか、なかなか来てくれない。
  <クリックする大きくなります>


 「鹿の子鳩:カノコバト」とも呼ばれている。

★ 庭にくる鳥 - Birds in Australia
http://ozgarden.fc2web.com/Birdie.html

 Spotted Turtle-Dove (カノコバト:Streptopelia chinensis)
 体長:27-28cm
 分布:オーストラリア東海岸と南西海岸

 首のまわりの水玉模様が特徴。
 Chinensisという名前からわかるようにもともとは中国の野鳩。
 うちの庭に家族で住んでいてニワトリ小屋に忍び込んでえさを盗み食いするが、ときどき出られなくなってパニクります。
 手からの餌付けにも成功。
 どうも自分は3番目のニワトリだと思っているようです。
 とても穏やかで攻撃性のかけらもない野鳩。
 まさに平和の象徴という感じです。


 餌付けをしている家に行けば、いい写真をいくらでも撮らせてもらえるだろうが、とりててて珍しい鳩ではなく、ごく普通にみかける鳥なので、そこまでして撮るほどのことはないと思っている。
 そのうち、チャンスがあれば、という程度のものである。


 ●電線にマダラコキジバトが3羽止まってる。


 ビデオはこちら。

★ YouTube - Spotted Turtle Doves
http://jp.youtube.com/watch?v=7QSu31tNhKc

★ Singing Turtle Dove - AOL Video
http://video.aol.com/video-detail/singing-turtle-dove/2272116984

★ Spotted Turtle Doves 2 - AOL Video
http://video.aol.com/video-detail/spotted-turtle-doves-2/4207976672




 ● 歩道で、やはり遠い


【☆☆☆ 追稿:11月以降 ☆☆☆】

 5倍光学望遠のコンパクト・デジカメを購入しましたので、その写真を載せておきます。








 ● 隣の家の玄関で



 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Spotted Turtle-Dove(あるいは「Spotted Dove)」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Spotted Dove - Wikipedia, the free encyclopedia [ このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Spotted_Dove








【■ 補記:ロック・ドーブ】
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 土鳩について。
 日本で神社や公園で普通にみかけるのは「河原鳩:カワラバト」と言われているものです。
 こちらでは「Rock Dove(イワバト) :Domestic Pigeon(ウチバト)」と呼ばれており、まったく同じ種類のものです。
 住宅街ではその姿を見かけることはなく、公園とか広場とか人が多く集まる場所にいます。
 ご存知のように羽の模様は様々で、一定していません。




 「教えてgoo」の質問を載せておきます。

★ dove と pigeon の違いを教えて下さい - 教えて!goo
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa909387.html

 dove と pigeon の違いを教えて頂けないでしょうか。
 私のイメージでは dove は手品などによく使われている白い鳩で、pigeon はそこらへんにいる普通の鳩のような気がするのですが、明確な違いはあるのですか?

 回答
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 辞書の受け売りで恐縮ですが、"dove"は、特に小さい野生の種類をさすことが多いとのことです。
 平和の象徴とされているハトはこちらのようですね。
 "pigeon"は、dove より大きく,野生バト,イエバトのどちらにもいうとのことです。

 「そこらへんにいる普通の鳩」は「rock dove」が正式な(?)名前のようです。





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2008年8月13日水曜日

野鳥と遊ぶ:上々 しゃんしゃん


 ● 上々 しゃんしゃん


 野鳥と遊ぶ:上々しゃんしゃん
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 「野鳥と遊ぶ」のメインタイトルは「冷えたワインと、伊勢治のお茶で」です。

 このタイトルで野鳥を含めてほかの記事も書く予定でした。
 でも野鳥を書いているうち、この鳥もあの鳥もということで、野鳥の部分がひじょうに長くなり大きくなったために、他の記事を入れることができなくなりました。
 そのために「冷えたワインと、伊勢治のお茶で=野鳥と遊ぶ」ということで、変形ですがダブル・タイトルということになってしまいました。

 冷えたワインと温かいお茶ではまるで繋がらないので、特別な意味があるように感じられる方もおられるかもしれませんが、何の意図もありません。
 楽しんでいる飲み物を2つ並べたにすぎず、単なるゴロ合わせです。

 いつもお茶は日本食品店で買います。
 でもときどき、おいしいお茶が飲みたいと思うことがあり、そういうときは日本から送ってもらいます。

 そのお茶が昨日届きました。
 「上々 しゃんしゃん」
 さっそく、いただきました。
 「おいしい」

 ちなみに「上々しゃんしゃん」はサイトに載っていないようですが。
http://iseji-tea.com/shohinjoho.html
http://iseji-tea.com/genteineichaannai.html


 発送日は「2008年8月8日」、北京オリンピック開幕日と同じです。
 昨日は12日ですので、日本郵便の国際スピード便で丸5日でした。
 左上の黄色いシール「PASSED QUARANTINE」は検疫を通過したということを示すシールです。

 しばらくは、おいしいお茶を楽しめます。


2008年8月13日記
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●野鳥とはまるで関係のない話でした。

 お茶のテーマソング、「しぶ茶でchachacha:上々颱風」を紹介しておきましょう。

 しぶ茶でCha Cha Cha (1992 お茶屋版)
                    演  奏:上々台風
                    著 作 権:東京都茶協同組合
                            (TDDD 90061)
                    企画制作:東京茶業青年団

 チャチャつぼチャつぼ チャつぼにゃフタがない
 ソコとってフタにしょ ソコとってフタにしょ

 お茶を飲みましょここらで一服 何をそんなにリキんでいるの
 ひといきつくのもオツなもの コーヒー紅茶で気取るじゃないよ
 汗をかいたら茶を一杯渋くてうまい茶を一杯

 *ここらでチャチャチャ しぶ茶をチャチャチャ
  ここらでチャチャチャ しん茶をチャチャチャ
  チャチャチャ せん茶でチャチャチャ

 娘十八番茶もでばな 咲いた花なら摘まれてみたい
 恋のかけひきオツなもの ホレたハレたで悩むじゃないよ
 微笑みいっぱい茶を一杯 渋くてうまい茶をいっぱい

 *ここらでチャチャチャ しぶ茶をチャチャチャ
  ここらでチャチャチャ しん茶をチャチャチャ
  チャチャチャ せん茶でチャチャチャ

 (おっかあ、それはわいはアホや・・・
 そやけどな、それもこれもみんな茶のためや。
 今にみて見いわいは日本一や日本一のお茶屋になったる
 人間死ぬ気になったら何でもでける
 おっかあ、なんやその元気ない顔は。
 お茶やお茶やお茶持ってこんかい。おっかあ!)

 お茶は新茶か、玉露に煎茶、茶柱たてば日本晴れ
 トンビもクルリと宙返り なさけほんのり茶の香り
 好きなあの人呼んでこね 渋くてうまい茶をいっぱい

 *ここらでチャチャチャ しぶ茶をチャチャチャ
  ここらでチャチャチャ しん茶をチャチャチャ
  チャチャチャ せん茶でチャチャチャ
  チャチャチャ しん茶をチャチャチャ
  チャチャチャ せん茶でチャチャチャ
  チャチャチャ~








【追記:おみやげで貰いました】


名人仕上げ夢出逢い

八代月




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2008年6月30日月曜日

野鳥と遊ぶ:イーグルとペリカン


 ● ペリカン・イーグル橋のイーグル


 「オーストラリアの野鳥の盟主」といわれるのは二つ:
 「イーグル」と「ペリカン」。

 ともに俗称「ペリカン・イーグル橋」の橋脚橋礎の壁絵として描かれています。


 野鳥と遊ぶ:イーグルとペリカン
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■ リトル・イーグル 】

 芝刈りをしていたとき、何か変だ、おかしい、見知らぬ気配を感じた。
 もちろん雑木林の中でまわりに人はいない。

 日常よくあることですが、「誰かに見られている」という感じを持つことがあります。
 気になって見渡すと、視線の会った人がスーと顔をそむけるという状況に遭遇します。
 「アッツ、この人が私を見ていたのだな」という経験は少なからずあると思います。
 あれです。
 一種の気力の波動のようなものでしょう。
 これ発する人、受ける人、周囲の環境などによって、数的に割り切れるものではないようで、いうなれば科学の分野ではなく「気学」の分野になるでしょう。

 なんだろう、とじっくり観察しなおしてみた。
 いた。


● 正面からみるとちょっと分かりにくい

 通称「あごひげトカゲ」、俗称「ヨダレカケ:よだれ掛け」です。
 体長40センチを超え、横の木にピタリとひっついていた。
 見て分かるように、木の模様と同じで横からなら膨れ出た形で分かるが、正面からみると木に溶け込んでしまい、ひじょうに分別しにくくなる。

 写真のように「エリマキトカゲ」ほどの襞はないが、それでもちゃんと持っている。
 これを「あごひげ」と呼んでいるが、これはアゴの下に針のようなような突起が付いているため。
 でもこれはヒゲ、すなわち「毛」だろうか、肉のように見えるのだが。
 それがひらくと、襞となり「よだれ掛け」のように見える。

 40センチ以上で、見たようにグロテスクで捕まえようとは思わないが、この子どもは可愛い。
 大柄なので、よく捕まえては指に挟んで遊んでいた。


● ヨダレカケのかわいい子ども

 このトカゲ、はるか昔に異星人によって宇宙の彼方から連れてこられたという話があります。
 ご存知ですか。

 怒らせると、このよだれカケを開きます。
 が、それより口を半開きにして威嚇するとき、ちょっとゾーットすることがある。
 それは、写真でもわずかに見えますが、口の中が真黄色なのです。
 汚れのない極彩色の黄色。
 あまりトカゲに詳しくないので、なんともいえませんが、トカゲというのは口の中が黄色なのでしょうか。
 それとも、この異星の生物というのはみな黄色なのだろうか。
 しかし、地球にあってはこの口の中の黄色は気味が悪い。

 通常の動物なら逃げてしまうところ、ヨダレカケはまるで動かずにジーとこちらを見ている。
 人からの視線を感じることはあっても、こんな小さな動物から気配を感じることはないので、珍しいこと。
 ちなみにこのトカゲ、図体はでかいが郊外のあちこちにいるポピラーなトカゲです。




 ●「えりまき」ならぬ「ヨダレカケ(フトアゴヒゲトカゲ)」


 もともとは獰猛だったのですが、異星人が地球に持ち込むとき、害を及ぼさないようにと、人畜無害、無毒化したトカゲなのだそうです。
 本当だろうか。

 ひじょうにグロテスクなのが難なので、でももしこれがキレイな肌であったら、今頃は採獲されて絶滅してしまい、身近で見ることなどできなかったでしょう。

 ときどき、異星のフルサトを恋しがっているのか、車の往来の激しい道路に出てきては、悠然として首をピッツと立ち上げ、はるかな光遠の空を仰いでいます。
 ある人は、これは必要に応じてUFOと交信して、「地球の情報を送っている」のだと言う。
 これも、ほんとだろうか。
 そばにいると気配を感じるところをみると、UFOとの交信もあながち間違いではないかもしれない。


 左右に車が通るのも何のその、道路の真ん中でジーット空をにらんでいる。
 いにしえの故郷を想いだしているのか、宇宙と交信しているのか、もちろん分からないが、交通の激しい道路に動かずにいる。
 もしかしたら本当に「宇宙船よ早く来い、ここは住み難い、早く我がふるさとへ連れ戻してくれ」と訴えかけているのかもしれない。
 その姿は健気で、哲学的哀愁すら漂わせている。

 通常は、車がこのトカゲを避けてくれます。
 遠くからみると、枝の突き出た枯れ木が道路に転がっていると思えるからです。
 ところが、中には4WDのように「ピッシー」と気楽に轢いて通り過ぎていってしまう車もある。
 なんと無情な。
 そうなったら悲劇、というより喜劇。
 一週間ほどは道路に引っ着いたトカゲ皮が車が通るつど、ピシイ、ピシイと音を立ててアスファルトを叩いている姿に相成ります。


 なぜ、このトカゲが「野鳥と遊ぶ」といった内容に出てくるのか不思議に思われるでしょう。

 これだけの図体をもっているトカゲですので、ネコや犬のような家禽を除けば、手出しをするヤツはいないと思うのが当たり前。
 ところが、こいつを狙うヤツがいる。
 それも鳥。
 それが「リトル・イーグル」。


 ●リトル・イーグル:[Wikipedia]より


 まだ、いにしえの頃、川向こうが牧場で、モーという泣き声が風に乗ってやってきた時代。
 何かとんでもなく古いように感じられるが、実際には十年ほど昔のことになります。

 ヨダレカケが庭をのそのそ這っていた。
 いつものことで気にも留めなかった。
 ちょっと遠くになったかな、と思ったらその時、突如、雑木林からイーグルが低空で突っ込んできた。
 ヨダレカケの上で、ふわりと止り、ガッチリと爪先で捕まえた。






● ヨダレカケを押さえ込み、捕食しようとしているイーグル

 イーグルがゆれる、どうもトカゲが下でもがいているようである。
 しかし、イーグルはしっかりと押さえ込み、離れない。
 ときどき頭が下る。
 クチバシで皮を引っ剥がそうとしているようだ。

 テラスから二十メートルほどの距離、正確に観察するには遠すぎる。
 テーブルの上に立ち上がって見てみる。
 でも見えない、こういうときにオペラグラスでもあったらな、と思う。
 しばらく、イーグルとトカゲの格闘が続いていた。
 でも、あまりにも長いので、見ているほうが飽きてきた。
 家に入り、しばらくして出てみると、イーグルはまだいる。
 でも静かである。

 約20分ほどたった。
 イーグルが突然飛び立った。
 重そうにである。
 爪にはヨダレカケがしっかりと掴まえられている。
 もう動いてはいない。
 40センチからあるトカゲである。
 その重量たるや一般のトカゲの比ではない。
 人がもってもそこそこの重さがある。
 そいつを掴んで飛ぶイーグルの強さも並ではない。
 低空で何とかやっと飛んでいるといった感じ。
 ゆっくり、ゆっくりと、川の向こうに去っていった。

 すぐに、格闘した場所に行ってみた。
 皮を引っ剥がしたときの血が流れているはずである。
 ところが、それがまったくない。
 ということは、あの動きはトカゲの弱点を狙って息の根を止めにかかったということになる。
 そして、殺すに20分かかったということになる。
 ヨダレカケもしぶとかったようだ。

 ちなみに、このときポケットカメラで撮影したのですが、小さなカメラにはあまりに遠すぎて、ちょっと明瞭ではありません。

 似たような状況のイーグルのビデオを上げておきます。

★ Eagle eating a kill
http://jp.youtube.com/watch?v=lwozkf1zuUQ&feature=related



 庭以外でもリトル・イーグルを間近で見るチャンスに恵まれたことがあります。
 海に突き出た桟橋の手摺に止まっていた。
 ものの5m。
 これは全姿であった。
 王者というより、将棋の「角行」といった役どころのように思えた。


[◆]
 その後、偶然に野鳥観察会に行きあわせて鷹匠の手に止まっているイーグルを見ることができた。
 でも、これは Little Eagle ではなく Black Kite です。



 下記のサイトにはたくさんのリトル・イーグルの写真が掲載されています。

★ flickr - Little Eagle
http://images.google.co.jp/images?ndsp=20&um=1&hl=ja&q=+site:flickr.com+Little+Eagle





イーグル飛翔のビデオは下記になります。

★ Little Eagle (Hieraaetus morphnoides) - 25 sec - Jul 10, 2006  [26秒]
http://www.video.google.com/videoplay?docid=5319778237067387439

★ Birdstrike 
http://jp.youtube.com/watch?v=e-EA-1Tam6c&feature=related

★ Birdstrike3
http://jp.youtube.com/watch?v=tN_jEs0W2TQ&feature=related



 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「 Little Eagle」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★  Little Eagle - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Little_Eagle




【■ 補記:Bearded Dragon】
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 「ヨダレカケ」は、和名で「ふとあごひげトカゲ」と呼ばれているものです。


★ フトアゴヒゲトカゲ
http://www.geocities.jp/herukame/Hto1p.htm

 英 名  Bearded Dragon
 分 布  オーストラリア中央から南東
 生息環境 一年中降水量の少ない砂漠地帯。人家周辺にも適応している。
 体 長 40~50cm

 フトアゴヒゲトカゲの特徴
─────────────
 オーストラリア広域に分布する、アガマ科のトカゲ。
 大きな頭部と、比較的扁平な体を持っていています。
 頭の後ろや体側部にトゲ状のウロコが並び、下顎の付け根から喉にかけてトゲ状のウロコを持っています。
 興奮すると喉を膨らませて、あごひげ状のウロコを逆立たせ、相手を威嚇し、特にオスではこの部分が黒く発 色するため、アゴヒゲトカゲの名前が付いたそうです。


 「アガマ科」には有名なエリマキトカゲが属しています。
 日本に棲息するアガマ科のトカゲは、沖縄に棲息するオキナワキノボリトカゲ(他に幾つかの亜種あり)のみだそうです。


 下記のサイトの写真がわかりやすいですが、爬虫類の嫌いは方はおやめになった方がいいでしょう。

★ Kids In The Log - Difference between Eastern and Central bearded [このページを訳す]
http://www.outofthelog.com.au/forum/comments.php?DiscussionID=7



 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Bearded Dragon」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Bearded Dragon - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Bearded_Dragon





【☆☆ UFOとマリ-マン ☆☆】

 なを、突然のUFOの話で戸惑った方もおいででしょうが、実をいうと「オーストラリアのUFO」というのはポピラーな話題なのです。

 私自身は遭遇したことはないのですが、数軒隣の日本人の方から話を聞いたことがあります。
 やはり近くに住んでいる青年が夜、真っ青な顔でブルブル震えながら駆け込んできて「UFOに会った」と言ったそうです。
 これも初回はそういう反応なのですが、そのうち慣れてくると「UFOがまた来たよ」といったレベルになるそうです。

 ここは「UFO連絡基地」になっている、というのが、もっぱらの噂です。
 ですから、ヨダレカケがUFOと交信していたとしても、あながち間違った推論ではないのです。

 最新の記事を載せておきます。


★ NICHIGO PRESS [2008年7月号]

 噂を検証! NICHIGO探偵班スクープ
 オーストラリアはUFO目撃情報の宝庫って本当?
─────────────────────────
<略>

 ここ、オーストラリアには、いるんです!。

 そこで早速、ネットで検索。
 「You Tube」には、ワタクシが見たまんまの色、形、大きさのUFOの映像が多数アップされていました。
 UFO関連の映像数は「1,220」にも及んでいます。

 「Gogle Earth」でも探せるマリーマン
 ──────────────────
 しかし、UFOのことを調べるうちに「こっちの方が驚く!」という情報にぶち当たりました。
 なんと、オーストラリアの内陸部に「世界最大の人型地上絵」があるというじゃないですか!
 その名も「Marree Man(マリーマン)」。
 全長4キロ強。ナスカにある動物の地上絵が最大でも300メートルというから、その尋常さでない大きさがわかるはず。
 絵を作る深さ30センチのアウトラインの幅は35メートルもあり、その長さは18キロにも及ぶとのこと。

 この槍を片手に持った、裸のアボリジニらしき絵は南オーストラリア中央部の町、マリーの西60キロの台地で、今から10年前の1998年8月に飛行機から発見されたそうで、今はこの地上絵を空から眺める観光ツアーもあるのだとか。



★ YouTube - Australian UFO Wave - all 31 clips (UFOビデオ)
http://jp.youtube.com/watch?v=XJvquhoCieo



★ 25today - オーストラリアの最新情報を提供 Powered by 日豪プレス
http://top.25today.com/column/kaikoroku/2007/0711/index.php



★ ランド・アート - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88
 ランド・アートの特異な例として1998年6月26日に発見されたオーストラリアの「マリーマン」(Marree Man)がある。
 これは大きさが世界最大であり、最大であるにもかかわらず誰にも知られず制作された点、また作者が名乗り出ず、制作者が不明な点でも特異である。
 南オーストラリア州の中央部の町マリー(Marree)の西60kmの台地に位置し、身長は2.6kmに達する。侵食から取り残されたため、周囲の地面より30m程度高い標高50mの台地に孤立して描かれている。


 ● マリーマン:[Wikipedia]より



★ 世界最大の地上絵「マリーマン」
http://dp08003624.lolipop.jp/2007-03-03-11.html
 一見、古代文明が残したもののようにも見えるが、発見後、地元警察が調査を行ったところトラックの走行した跡や簡易トイレが設置されていた跡などが見つかり、最近になってから何者かによって描かれたものだということまでは判明した。


 地球人になりすませた異星人が、UFOとのコンタクトとのためにマリーマンを描いた、というのがこちらで強固に流れている噂です。






【■ オーストラリアン・ペリカン】
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 イーグルとならぶ盟主鳥が「オーストラリアン・ペリカン」。

 ● ペリカン・イーグル橋のペリカン
  <クリックすると大きくなります>


 左横のポスターは「立体絵」です。
 実際はポスターが浮き上がって見えます。
 はじめは絵とは知らずに、どうやってポスターをコンクリートにピン止めできたのか調べようと剥がしにいったほどです。

 前の川にもやって来るので観察できますが、「野鳥とあそぶ」は原則として庭で見られる鳥を主としており、それに関連するものを副にしていますので、メインでとり上げることは避け、簡単な紹介だけしておきます。



● 前の川にくるペリカン
  上左の写真の左奥の鳥は「リトル・イグレット:コサギ」です。


 ペリカンやカモメは海岸で気楽に遊べる鳥で、バーベキューエリアの横で毎日餌付けも行われています。
 餌付けのときは二、三十羽ほど集まります。
 真横に並んで写真を撮ることもできるほど慣れており、デジカメ写真でも楽に撮れる鳥です。
 「Top Page」の別稿でどうぞ。


★ 野鳥と遊ぶ[補]別稿:ペリカンの餌付け
http://yacho-to-asobu.blogspot.com/2008/08/blog-post_27.html



 オーストラリアのペリカンは、別名「コシグロ・ペリカン」ともいわれ、白と黒のコントラストが映える鳥で、インターネットでは実にたくさんの情報を探し出すことができます。
 下記の観光サイトではイーグル(鷲)とペリカンがセットで出てきます。

★ 25today - オーストラリアの最新情報を提供 Powered by 日豪プレス
http://top.25today.com/column/minogase/2003/0311.php



 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Australian Pelican」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Australian Pelican - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Australian_Pelican


 ● オーストラリアン・ペリカン:[Wikipedia]より






【〇〇〇】
 最後に、これまで追いかけてきたニュースの結末を載せておきます。

★ 25today.com 社会 - 2008年6月27日
http://www.25today.com/news/2008/06/tas400.php

TAS州、カンガルーなど400頭を「駆除」
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 国立公園で増えすぎたため
  キャンベラの元国防省跡地の野生カンガルー400頭駆除は世界各地で報道され、動物愛護セレブリティなどの猛反対にあって、一時はカンガルーを他の地域に 移すことも再検討されたが、結局、経費がかかる割りには野生動物を移すことが当の動物たちに苦痛を与えるだけになるとして、最初の計画通り、トランキライ ザー・ダートを射って眠らせた後、薬殺する方法で「514頭」のイースタン・グレー・カンガルー駆除が実施された。
 また、駆除阻止を強行しようとした反対派10 人以上が逮捕された。

 6月26日、TAS州国立公園野生生物局では、TAS島のホバートから60km北東沖合にあるマリア島国立公園において、約400頭のカンガルーとワラビーを駆除すると発表した。
 局では、6月30日から12日間の予定で、イースタン・グレー・カンガルー、ベネッツ・ワラビー、パデメロン・ワラビーを対象として実施する。

 また人道的射殺の全国統一作業標準に則って行う」と発表している。
 同局によると、同島ではカンガルーとワラビーが増えすぎ、栄養不良や疾病蔓延を引き起こすため、1994年以来毎年、個体数を基準にして200頭から 800頭程度の射殺駆除を行っている。
 マリア島は長さ20km、幅12km程度の島で峻険な野生生物だけの島で国立公園に指定されており、観光客にも人気がある。
 キャンベラのような毒薬による安楽死ではなく、ライフル銃で射殺する方法を選んだことについて同局では、マリア島の孤島という条件では、安楽死は困難であり、野生動物を囲いに追い込む方法は動物にとっても苦痛だとしている。

 キャンベラでの駆除作業後には、50を超える動物愛護団体が連邦政府のピーター・ギャレット環境相と会合し、食肉・頭数調節のためにメスや子供を殺すことを禁止するよう要望した。

 昨年の全国カンガルー捕殺割り当ては「350万頭」だった。


 捕殺割り当て「350万頭」。
 日本第二の都市、横浜市の人口とほぼ同じ。
 大きなものには目をつぶり、小さいところを針で突っつく。
 「偽善的利己表示満足」のように思えてならないのだが。





【★★ 終了 ★★】 

 「野鳥と遊ぶ」はこれで一応の〆となります。
 約三十種ほどの鳥となりました。
 書き始めた当初は、十二、三鳥の予定でしたが、だんだん増えてきてしまいました。
 よって、はじめの方と後ろの方では書き方に相当の差が発生しています。

 「オーストラリアの鳥のエッセンス」をうかがえればと思っています。




【 お礼 と お詫び 】

 「インターネットで検索する」というのがメインテーマでしたので、たくさんのウエブサイトのホームページならびにブログを断りなく使わせていただきました。

 「ありがとうございます」

 デイプレイ上ですがお礼とさせていただきます。

 諸般の関係で抜粋したものも多くあります。
 無断で使用するのは著作権侵害だ、抜粋するとは言語道断だとお怒りになられる方もおられると思いますが、使用させていただいたサイトはリンク先を明記し、ワンクリックでジャンプできるようにしてあります。
 ビジターが増えることになるかもしれないというメリットにかんがみ、ご容赦ください。

 2008年6月30日 記
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2008年6月24日火曜日

野鳥と遊ぶ:ブラック・ダック


●ガッツキ鳥、ブラック・ダック


 野鳥と遊ぶ:ブラック・ダック
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 お皿に水を満たし、それにパンをちぎって入れておくと、いろいろな鳥がくる。
 そのついばむ姿をみるのは、一つの楽しみ。

 ずいぶんと長いことそれをやっているが、これまで「ブラックダック」が来たことはない。
 というより、この近辺でこの鳥の姿を目撃したことがない。
 それが、どういう風の吹き回しか、この夏頃からやって来るようになった。

 何かの偶然に、ふらりと飛来してパンを食べたらしい。
 それが病みつきになったのか、ときどき来るようになり、その後は食べたあと、そこにじっとうずくまって次のパンが出てくるのを待つようになった。
 そのせいか、マグパイとおなじく他の鳥の写真にも割り込んでくるようになってしまった。
 別に、我が家の飼い鳥ではないのだが。


●マナーを知らない鳥、ブラック・ダック


 1羽のときもあるし、つがいのときもある。
 テラスをウロウロするようになり、さらには掃きだしサッシのレンガ台を行ったりきたりで、 「エサくれ、エサくれ」とガラスをそのクチバシで叩くようになった。
 「うるせいな、エサぐらい自分でとれよな」
 などと思いながらも、内心では「なかなかウイな可愛い鳥だ」とニンマリしながら出ていくと、その後をひょこひと追いてくる。




● サッシをくちばしで叩くブラックダック

 皿に水を満たして置くと、すぐにクチバシを突っ込む。
 しかし、パンはまだ入っていない。
 首を上げて言う。
 「早く、いれろよ」
 なんという態度。
 パンをちぎって入れると、「バシャ」とクチバシを突っ込み、あっというまに飲み込む。
 また言う。
 「スクねえよ」

 「遊幽白書」の一世風靡の名セリフ。
 『食欲が先立って、品性が感じられない』、そのまま。


● 「エサくれ」、こんどは私の足をつっつく。
  コカツーは指先を咬むが、ダックはコンコンと叩くだけ。


 スライスしたサンドイッチパンを2枚たいらげ、3枚目を催促する。
 「やらない」。

 700g20枚切り、1ドル100円の一番安いホワイトパンで2枚でも10円にしかならないのだが。
 十羽くらいくるパロットにだって半枚だ。
 20羽でやっと1枚やる。
 それをこいつが1羽で2枚とは。
 なんて私はこの「品性のない鳥」に甘いのだ。
 いや、もしかしら甘いのではなく、ケチなのかもしれない。


 そのうち、水カキのついた脚を突っ込んで、皿の中を動きまわる。
 「オー、ちょっとマテ、汚ねえ水掻き足を洗うな」
 なんということを。
 この鳥の足は特に汚い。
 せっかくきれいな水を入れてあるのに、一瞬で泥水になる。
 皿に足を踏み入れるなどという無作法な鳥はこいつ以外にいない。

 「おメエ、マナーをしらないのか」
 メダカなら「メダカの学校」がある。
 だから泳ぐのにスイースイーと優雅さがにじみ出ている。
 どうも、この鳥の社会には「子ガモの学校」はないようである。

 同じ鳥でもクッカバラはちゃんと生まれながらに「小笠原流マナー」を身につけている。
 この鳥、教養もマナーもない。


●ぶさいくな鳥、ブラックダック


 「えらくブサイクな鳥だな」というのが第一印象。
 鳥の印象は「優雅」さ「ブサイク」さが判断基準の第一歩。
 というのは、クチバシのスキッと鋭いウッドダックを見慣れていますので、カモとはクチバシのとがったものである、という固定観念が作られていました。

 たとえば、いつも見慣れている犬の姿を知っていると、まれにチンやブルドックのように鼻のつぶれている犬に出会うと、「まあなんて不細工」と思うことがあるでしょう。
 あれと同じです。
 スズメなどを見慣れていると、たまにオウムのような上クチバシが下クチバシに回り込んでいるのを見ると「ブサイクー」と感じることがあると思います。



●ブラックダック

 正式名は「パシフィック・ブラックダック」。
 カモ目カモ科マガモ属に属しており、種は「カルガモ」。
 日本名は「まみじろかるがも (眉白軽鴨:マミジロカルガモ)」

 そうこれ、驚くことなかれ、「カルガモ」なのです。
 いわゆる「ご当地カルガモ」、ということは、

 「カルガモはマナーを知らない

 これは新発見。


 日本の「カルガモ」をWikipediaで見てみる。

 Wikipedia カルガモ
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 カルガモ(軽鴨、学名:Anas poecilorhyncha)は鴨の一種。

 体長は 60cm 前後であり、日本産のカモ類の中では大きい。
 また全身が茶褐色で、黒と茶の鱗状、尾に近づくほど濃い茶色になる。
 一見「雌雄同色同柄」であるが、山階鳥類研究所によれば、雄は下尾筒上部(尾羽の下)が黒く、雌では黒い羽毛に白斑が混ざり薄く見えることで判別できる。

 水面採食で、食性は植物食。
 主に水中の藻などを食べるが、水際に生えたイネ科植物などの実を食べることもある。
 ほとんどのカモ類と同様、一夫一妻で毎年つがいを形成する。

 イネを食害するので日本では農家から非常に嫌われており、「農業害鳥」として頻繁に駆除される。

 本種は雑食性の性質が強く、植物質のエサ以外にタニシなども好んで食べ肉に臭みが出るので日本ではマガモのように賞味される機会は少ない。
 ちなみにフランスでは「ジビエ料理」で当たり前のように賞味されているので、マガモより味が極端に落ちるようなことはないはずである。

 また、日本では1980年代に東京都千代田区大手町にある「三井物産プラザ池」から「皇居和田倉堀」へ引っ越す本種の親子をマスコミが取り上げ、一大ブームが巻き起こったことがある。
 2006年時点においても同社では同池に営巣する本種を観察し、その記録を録るための「カルガモレディ」なる女性を雇用している。

〇 カルガモ:[日本語Wikipedia]より


 カルガモとは「米食」なのである。
 ここにいるカルガモが「パン食」であっても不思議はない。

 ちなみに、ウッドダックがパンをついばんでいる姿を見たことがない。
 振り向きもしないから、パンは食わないのではなかろうか。

 いつもその尖ったクチバシで地面を突っついている。
 地表の虫あるいは草の茎などをエサにしているのかもしれない。
 一方、ブラックダックは草の先端の垂れたところを平たいクチバシで噛んでいる。
 草の実になる部分が食料なのだろう。

 マミジロカルガモ (眉白軽鴨)とはよく名づけた、というより苦しまみれに名づけたものである。

 そのまま「黒鴨:くろガモ」でもいいのに。
 クチバシの鼻の上から首の横まで、ちょうど歌舞伎の弁慶のような「隈取:クマドリ」がある。
 その上下が白で、このクマがスッキリ見える。
 これが「眉白」の起源だろう。
 その下にもう一本、クチバシ脇から薄い黒い線が入っていて、これがさらにクマドリを引き立たせる。
 目化粧の隈取を起源で「ブラック・ダック」の名がついたと思うが、あわせると「隈取眉白カルガモ」になる。 


 最大の特徴は腰のあたりに緑青色の羽(次列風切羽)があることです。
 「玉虫」というのをご存知ですか。
 羽が緑青色で光の加減でキラキラ輝く虫です。
 ちょうど、そんな感じ。
 はじめは鳥の羽だと思えず、何かが羽に反射して光っているのだと思いました。


● 緑色になっているひし形の部分です。

 普通は写真のように緑だが、光の具合だろうか、たまにだが青に見えたり、紫になったりすることがある。
 今日はどんな色に見えるだろうかというのも、出会いの興味になる。


 「はて、次列風切羽とはなんぞや」と、おおもいの方もおられるでしょう。
 Wikipedia を載せておきます。

 風切羽(かざきりばね)とは鳥類の翼後方に整列している一連の羽根である。
 接続している骨を基準として、翼の先端側から順に初列風切(しょれつかざきり)、次列風切(じれつかざきり)、三列風切(さんれつかざきり)と細分される。

 次列風切
──────
 尺骨に接続。数は翼の長さによるところが大きく、ハチドリの6本からアホウドリ亜科の一部に見られる32本まで様々である。


● 鳥の各部名称図:[Wikipedia]より


 いまのところ、このブラック・ダックの次列風切羽の本数はわからない。
 分かったら、書き加えましょう。


 この鳥、人を恐れないので、目の前で手持ちの小さなデジカメで、いくらでも写真がとれる。

 ウッドダックも恐れないが、そばへ寄ろうとすると必ず逃げる。
 向こうからはあえて近づくことない。
 人間との間に目に見えない境界線を作っているようだ。
 その境界線を越えて人が踏み込むと、「逃げる」ということが自動的にプログラムされている。
 プラバーもピーウイーもその傾向を持つ。

 ブラックダックは最初のうちは警戒しているが、エサを貰えるとなると全くといっていいほど無防備になる。
 コカツー、マグパイ、ロリキートなどと同じ。
 
 人なつこいというより、単なる「ガッツキ鳥」。
 そのうち、喰いすぎてみっともなくも「鳥ボリック・シンドローム」になり、飛べなくなるのでは。

 エサ場では絶対の権力を握り、その気になるといかなる鳥も寄せ付けない。
 ロリキートの集団を、いとも簡単にその扁平なクチバシで突っついて追い払ってしまう。
 「すごいやつ」
 こいつがいるときは他の鳥にパンをやることはできない。

 天上天下唯我独尊。




● 次のパンが出るのをジッと待つイヤシイ鳥、ブラックダック


 お世話になっているサイトから。

★ オーストラリアのカルガモ[Pacific black duck] 井の頭のできごと 2005年10月
http://homepage2.nifty.com/tnt-lab/nat/inok510/inok510.htm

 オーストラリアにもカルガモがいました。
 公園の池で、マミジロカルガモの親子に合いました。
 なんと、ヒナが17羽もいました。
 カルガモのヒナより色が黒いです。
 手元のフィールドガイドには、このカモの産卵数は8~10個と書かれていますから、特別なケースのようです。
 井の頭池のカルガモの場合、今までの最高記録は15羽だそうですが、それを2羽も上回っています。
 マミジロカルガモもカルガモと大きさはほぼ同じです。
 この母ガモが17個もの卵をどのように抱いていたのか、ぜひ見たかったです。




● 慣れてくれば写真を撮るのに苦労しない鳥。


● いくらでも撮れて、見栄えがする。


 ほとんど警戒しませんので、パンをやるとき、ちょっと手を伸ばせば首を掴まえられます。
 パンをちぎってお皿にいれようとすると、持っているパンをとろうとする。
 ときどき、そのクチバシが手にあたる。
 イヤシイ奴。
 「コラ」といって、頭を叩こうとするとスーと引っ込める。

 グリーン・ロリキートのいやしさには愛嬌がある。
 マグパイのいやしさにはスゴミがある。
 こいつのいやしさは「ただ、イヤシイだけ」


 ● イヤシイ鳥、ブラック・ダック

 捕まえるに苦労はしない鳥。
 太らせて、カモ鍋にはこいつがいいかもしれない。
 これは正真正銘の「鴨鍋」になる。
 鳩胸ならぬ鴨胸はグイと膨らんでおり、ここに肉がついていそうだ。
 バランス的にこの厚い胸はどうだろう、悪いように思える。
 何か必要機能としてこういう厚胸になっているのだと思うが。


● でもやはり飽きてくる、もういらない[もっと]
  つぎは、カモ鍋かな。


 ダックのビデオは豊富にあります。
 まずは下記の「ベビー・ダック 2007」からどうぞ。
 そのサイドバーにリストがありますので、自由に選んでお楽しみください。

★ Baby Duck 2007
http://jp.youtube.com/watch?v=pQO55HwRenM&feature=related

★ Very Cute!
http://jp.youtube.com/watch?v=fhT7CrdUBZg&feature=related


 ペリカンがなんとなんとベビー・ダックを丸呑みにするシーンを撮ったビデオがあります。
 探してみてください。
 これはこれは、一見です。


● 川面のブラック・ダック


 最近、ダックが一羽でやってくることがある。
 あれ、ツガイは解消したのかなと思いながらパンをやっている。
 ところが、あるとき突然、二羽のダックが川から突っ込んできた。
 曰く、「俺の餌場を荒らすな」
 かわいそうにこの一羽のダックは死に物狂いで逃げていった。
 それを二羽のダックがしつこく追っていった。
 どうなったのだろうか。
 ということはこのはぐれダック、いつ我が家の餌場に眼をつけたのだろうか。
 私はてっきり、ツガイの片割れだとばかり思っていたのだが。


 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Pacific Black Duck」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Pacific Black Duck - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Pacific_Black_Duck



注].なを、この稿の写真は旧型のものと、新たに購入した5倍光学望遠の2つのコンパクト・デジカメで撮った写真を混在して載せています。




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