2008年5月16日金曜日
野鳥と遊ぶ:鹿の子雀
● カノコスズメ:[Wikipedia]より
野鳥と遊ぶ:鹿の子雀
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こちらに来たころこまめにエサ台にやってきていた可愛い鳥。
小さくてクビに輪の模様がついている。
はじめは「首輪鳥」と呼んでいた。
見ていて見飽きない、好きな鳥の一つであった。
しかし、なにせ体が小さい。
鳩やロリキートに追い出されて、たまに姿をみせるだけになってしまった。
でも、エサ台にまいたエサはすぐに他の鳥に食われてしまい、ふらりとやって来ても何も口に入るものは残っていない。
図鑑で調べたら「Double-barred Finch:ダブルバード・フィンチ」とあった。
インターネットで検索してみた。
あまり知られていない鳥なので、ウエブは少ないだろうと予想していた。
ところがあにはからんや、愛玩用として飼育されており、たくさんのホームページと写真が出てきた。
「教えて!goo」には飼育の方法まで載っていた。
日本名「鹿の子雀」という。
はじめて知った。
インターネットとは便利なものであり、予想だにしなかった情報を提供してくれる。
「雀」だという。
それにしてはえらくカラフルなスズメである。
スズメといえば、窓辺に米を撒いておくとチュンチュンやってくる「日本スズメ(Tree Sparrow)」しか知らなかった。
こちらにきて全く同じ形状と色合いを持つ「イエスズメ(ハウス・スパロー) House Sparrow」というスズメを知った。
「庭に鳥がよく来るのです」というと、「スズメですか」という答えが返ってくる。
日本ではスズメが身近な鳥ナンバーワンということである。
ところがこのハウス・スパロー、「ハウス」という名を持つのに住宅地にはまったくいない。
我が家の庭でスズメを見かけたことは唯の一度もない。
このスズメ、ショッピングモールのような建物の中に入ってきて、フードコートやレストランの食卓の上、あるいは下で食べ残りのエサをあさっている。
ハワイあたりではファーストフード・ショップのゴミ箱に見られるため「ハンバーガー・スズメ」とも言われているという。
形状色合いは日本スズメとまったく同一だが、その生態はまるで違う。
本によると、日本ではこのハウス・スパローの浸食がすさまじく、日本スズメは危機に瀕しているとか。
● スズメのお宿は街のなか 唐沢 孝一著
●俗称ハンバーガー雀
これらのどこでもいるスズメと比較すると、あまりにこの鹿の子雀の美しさは格が違い過ぎる。
自然の差別としかいいようがない。
スズメでも Sparrow と Finch ではその基本に大きな違いがあるようだ。
●鹿の子雀:[フォト蔵]より
下のサイトでは「指の大きさ」と較べて、いかにこの鳥が小さいが分かります。
『
★ 「Darwinな日々」: 自然カノコスズメ
http://fukumiku.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_7fd0.html
英名:Double-barred Finch
和名:カノコスズメ
Photo_1
オーストラリアの北部と東部に生息してます。
公園などでもよく見かけました。
ペットととして輸入されたりしているみたいなので、お店で見たことある人、中には現在飼っている人もいるかも。
指先でつまめそうなくらい小さくて、「にーにー」と、まるで子猫のような声で鳴きます。
かわいいんだ、コレが。
写真は手に持ってますが、別に素手で捕まえられるくらいトロいってわけではありません。
ワタシはダーウインで鳥を研究していたので、その関係でバンディングをすることがあったんです。
Photo_2
まあ、それは置いといて・・・名前の由来は、胸にある二本の線。
そのまんまですね。
和名の場合はちょっと違います。
カノコスズメ。
鹿の子雀。
そう、風切り部分のバンビみたいな斑点模様が由来です。
個人的意見ですが、日本のほうが名前のセンスがいいですよね。
(☆:このサイトは閉頁されたようです)
』
参考までに「教えて!goo」の飼育方法を載せておきましょう。
『
★ 飼育 カノコスズメ 鹿の子雀 - 教えて!goo
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3643595.html
質問:小鳥を飼育したいと考えています
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先日ペットショップへ行った際にカノコスズメ(鹿の子雀)という10センチぐらいのペンギンのような顔の小鳥に出会いました。
はじめて見た鳥なので特徴や飼育方法など調べてみたのですが、珍しい?鳥なのか、なかなか見つかりません。
知っている方、飼育している方が見えたら特徴や飼育方法など教えて頂きたいと思います。
回答:
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一般的なフィンチの餌と、小松菜などの菜っ葉をあげたりして育てるものだと思いますので、飼育の難易度はそれほど高くないでしょう。
ただ、寒いのに弱いと聞いたので、25度を下回らない環境においてあげないとだめ、というのが冬場はちょっと難しいところです。
鳥はいきなり餌切れで元気だったのがばたっと死んでしまったりします。
水と餌、温度管理をしてあげたらだいたい平均寿命として5年くらいは生きるようです。
カノコスズメはどちらかというと臆病な鳥なので手乗りにはむかないらしいです。
ただ、繁殖はできるので、雛からがんばれば手乗りになる子もいるようですが、基本的に臆病な鳥はストレスで死んでしまいかねないので、観賞用の鳥だと思っていたほうがよさそうですね。
』
●鹿の子雀:[フォト蔵]より
この鳥を見ていると「野鳥とあそぶ」といった気分にはどうにもならない。
いわゆる「ワイルドさ」が希薄なのである、イメージとして野性味に欠けているのである。
鳥かごで飼育されているペットといった雰囲気が濃厚にただよってくるのである。
ということは、それほどまで可憐すぎる鳥ということなのであろうか。
皆さんはどう感じられます。
ビデオは下記で。
『
★ Double-barred Finch (Taenopygia bichenovi) Filmed at [33秒]
http://www.video.google.com/videoplay?docid=-4130342928979046619
』
写真を使わせていただいている「フォト蔵」は下記になります。
『
★ 写真共有サイト「フォト蔵」
http://photozou.jp/photo/show/96350/4033845
』
「Wikipedia」は下記になります。
日本語モードで「Double-Barred Finch」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。
『
★ Double-Barred Finch - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Double-barred_Finch
』
【Top Page】
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