2008年5月15日木曜日

野鳥と遊ぶ:プラバー(マスクド・ラップウイング)

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● 逃げるヒヨコ、マジにかわいい:[Wikipedia]より


野鳥と遊ぶ:プラバー(マスクド・ラップウイング)
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 正式名「マスクド・ラップウイング」、通称「プラバー:Plover」。

 私がつけたあだ名は「タキシード・フラミンゴ」。
 フラミンゴと比べるとはるかに小さい鳥だが、足が小枝のように細いのでフラミンゴのイメージが湧く。
 なんとなく一家言ありそうな「老執事」といった感じで、純白のシャツを着込んでオツにすまし、ダークのタキシード(フロックコートの方が似てるかな)で正装し、ツツーとあるいて止まる、ツツーと歩いて止まっている、そんな印象が持てる。
 俗称「ペッペケ鳥」。

 庭で見られるヒヨコには2種類がある。
 ウッドダックとこのプラバー。
 プラバーのヒヨコはまじ可愛い。
 乳毛が逆立っており、実にきびきびとした動作で駆ける。
 それがなんとも愛嬌がある。
 捕まえたくなる。
 しかし、そばに近寄ると親鳥が襲撃してくる。

 襲撃の様子は下記のサイトで。
 日記の一部を抜粋させていただきました。


★ タウンズビル南国生活
http://blog.livedoor.jp/kazraasch/archives/2005-09.html

 「プラバー:plover」という鳥がいます。
 カモメより一回り小さく、スリムで黄色いトサカみたいなものがくちばしの付け根から、下がってます。
 声も美しくないし、少々ムカつくので、個人的にはあんまりかわいいとは思いません。

 なぜムカつくのかは、ちょっとおいておいて。
 で、このプラバー、いつも地上をチョロチョロ歩いてます。
 卵を芝生の上に産むので、どうやら木の上では暮らさないらしい。
 もちろん、民家の庭先ではなく、うちの隣の小学校の校庭や広い公園で卵を産みます。

 そして、先日その卵を初めて発見!
 ジャン!eggs

 見えますか?草の色とカモフラージュしてる卵が4つ。

 ところでー、この写真、卵が画面の中心に来ておりません。
 『写真撮るのヘタクソね』と思ったアナタ!
 違います。
 なぜなら、この写真を撮るのに命がけだったからです。
 というのは、親鳥が襲ってくるのですよ!

 この鳥、実は産卵の時期になると、周囲に近づくものに目掛けて目の高さまで急接近してきて、1メートル程手前で急に進路を変えて飛び去ります。
 しかも、一番近づいたところで、
 「ガアアーーーー」とか言い捨てていきます。
 しばらく遠ざかるまでこの繰り返し。

 で、なぜ、ムカつくかー。
 こういう行為自体は防衛本能ですから文句は言いません。
 近づきすぎの私が悪いわけです、(ちょっと写真撮るくらい、いいじゃないかー)。
 がー、しかしー、
 30メートルも離れてるところを歩いてるのに脅かさなくてもいいだろう!!
 散歩してる時に、かな~り遠くを歩いているにもかかわらず、急接近してきます。
 ああ、うざい。
 実際にぶつからないとわかっていても、水平飛行で急に目線の高さまでこられるとやはりビビリます。

 まあ、でもですね、今回卵が4つあることに驚き。
 何故かといえば、親と歩いている子供はいつも1羽だから。
 ということは、何かしらの理由で生存確率が4分の1とか3分の1なわけですね。
 それを思うと少々気の毒に。
 自然は厳しいなあ、と、しみじみ思ってしまいました。


 ヒヨコを捕まえようとした。
 いくら逃げても飛べないヒヨコなら人の方が速い。
 近づいたら防衛本能でしょうか、体を丸め芝の中にうずくまった。
 実にこれが不思議。
 緑の中では際立っていいはずですが、まるで見えない。
 見事に芝と地面の中に隠れてしまった。

 下の写真はそのとき撮ったものです。
 いかがですか、分かりにくいでしょう、左側にクチバシが見えます。
 横でじっと観察したのですが、これでは探すに難しい代物だと納得してしまった。
 少し離れると石ころか枯葉が落ちて程度にしか見えない。
 頭の上を「キキキキー」と親鳥が低空で威嚇する。
 まったく騒がしい。


 ●うずくまるヒヨコ


 卵を地面の上に生み、それを親鳥が暖める。
 なぜ、木の上に巣をつくらないのか。
 この鳥、枝を掴めないのです。
 枝を掴めるような足の構造になっていないようなのです。
 ですから枝に止まれない。
 いつも地面の上を歩くか、飛ぶかのどちらか。
 高いところは、せいぜいのところ屋根を歩くだけ。
 もともと水鳥なので枝に止まれないということなのかもしれない。
 ということは卵は本来は砂地の上に生むということだろうか。

 地面に寝るため、キキキーと夜も鳴く。
 木の上なら安全だが、地面の上ともなると、常に用心が肝要。
 睡眠不足にならんのだろうか。


 ●プラバーのつがい。

 嫌われランキングからいうと、ナンバーワンはカラス、ナンバーツーはご存知「マグパイ」、どちらもカラス一族でこれはしかたがない。
 そしてナンバースリーを「アイビス」と「プラバー」が張り合っている。
 プラバーはマグパイと違って別に何も悪いことをしないのだが、ただ攻撃的だということだけで嫌われている。
 本当に威嚇はするが何の攻撃もしないのです。
 しかし確かに、あの威嚇は「おそろしい」。

 繰り返し、繰り返し、飽きずに襲ってくる。
 その執念がすごい、脱帽してしまう。
 しかし、慣れてくるとこの襲撃がなんとも心地よくなる。
 ちょっとした死地に身をおいたような心境になる。
 これが快感になる。
 イライラ解消にはもってこいかもしれない。
 ただし、あくまで慣れたときの話、通常はイライラを募らせるだけ。

 かわいいヒヨコのビデオを探したのだが見つからない。
 あの動きの速さでは撮り難いのかもしれない。
 代わりにしつこいプラバーの襲撃をどうぞ。


★ Bird attacking cat [2分]
http://jp.youtube.com/watch?v=iYwpnQ2tZsU&feature=related



 ●プラバーとロリキート。


 ●エサを求めてやってきたのだが、どうも影が薄い。

 
 我が家の庭のタマゴは孵化しなかった。(『野鳥と遊ぶ[補]:大変だ、プラバーが』参照)
 しかし、隣では2羽が孵った。
 これが、そこそこ大きくなって我が家の庭を闊歩するようになった。
 写真にとろうと数回試みた。
 雑木林でみつけて、そこへ駆けていくとすでにいない。

 今回は動きを見ていたので隣地に逃げてはいないはずである。
 木の下、草の下となめるように調べみた。
 やはり逃げられたのかな、と思ってあきらめかけていた。
 調べること十分ほど、やっと見つけた。
 最初はガマガエルかと思った。
 しかし、よっても動かない。
 カエルなら逃げる。
 クチバシがあった。


 ●うずくまり、じっと息を殺し、見事に地面に溶け込んでいるプラバーの子。

 雑木林のなかでは、これは探すのに難しいわけだ。
 左の丸い部分が頭になります。
 その先にクチバシがついています。 

 前にヒヨコを写真にとったときは、上を親鳥が威嚇で飛び回っていた。
 ところが、今回はそれがない。
 親鳥もうずくまる子鳥の位置を捉えきれていないようであった。
 それほどにうまく、地面に溶け込んでいる。
 まだ飛べないが、もうこの大きさでは「かわいいヒヨコ」ではない。
 子鳥の方が分かりやすい。


 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Masked Lapwing」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Masked Lapwing - Wikipedia, the free encyclopedia  [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Masked_Lapwing






【☆☆☆ 追稿:11月以降 ☆☆☆】

 5倍光学望遠のコンパクト・デジカメを購入しました。
 ちょうど、数軒先でプラバーのヒヨコが孵って、親子で散歩していましたので撮ってみました。
 駆けていけば捕まえられたかもしれませんが、車でしたので、写真を撮るだけにしました。












● プラバーの親鳥とヒヨコ
  親鳥は出来が悪いのに、小さいヒヨコはかわいい。


 5倍望遠の写真をパソコンでアップしてみた。
 見ていて気分の悪くなる鳥であることは、確かなように思えるが。




● 眺めていて気分の悪くなるツラを持つ鳥




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