2008年4月8日火曜日

野鳥と遊ぶ:マイナー


● 印象の薄い鳥マイナー  
 

 野鳥と遊ぶ:マイナー
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 水にひたしたパンを狙う鳥にマイナーがいる。
 どこにでもいる鳥。
 名前はマイナーだが、メジャーな鳥。
 ロリキートほどではないが群れをなしている。
 パンを狙って数羽ほどくる。
 一羽で来るときはひじょうに気弱。
 さっさとエサをついばんでしまえばいいのに、だいじょぶかな、だいじょぶかな、とあっちこっちをきょろきょろしている。
 早く食べないとロリキートにとられてしまうぞ、と心配になる。
 案の定、遅れてきたロリキートに追い出されてしまう。


  ●水にひたしたパンをついばむマイナー

 正式名「ノイジー・マイナー」。
 俗称「キーメドリ:黄目鳥」。
 どうしてノイジーとついたかしらないが、決してうるさいさえずりではない。
 大きな群れをなしたときはノイジーなのかもしれない。
 色は主として灰色で、腹の部分は明るい灰色、羽の縁が緑色混じり。

 特徴としては、くちばしとその周辺ならびに目の後ろが黄色こと。
 そのため一見、目自体が黄色と勘違いしてしまう。
 これといって「特徴のない鳥」。
 目をそらした瞬間、忘れ去られる鳥。
 記憶に残るのは目が黄色だったことだけ。
 生存法則で自分を印象づけるために、目が大きく見えるようにさせているのかもしれない。

 ちなみに、物干しのロープを食い破ったのはこの鳥。
 先日、新しいプラスチックロープに張替えさせられた。


  ●ロリキートに追い出されたマイナー

 日本語のホームページは下、クッカバラとセットでいい写真が撮れています。
ちなみにその「いい写真」とはクッカバラの方。
マイナーは「おまけ」、そういうタイプの鳥。

★ 地球のお尻から俳写でこんにちは
http://dorothy55.blog87.fc2.com/blog-entry-235.html?vcr=8058dc97fb2af7349fb74ca008224945

 藪の中、鳥飛ぶを待ち小半時
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 最近、引きこもりに加えてお天気もぱっとしないせいもあり、被写体に全く恵まれない。
 そんな買い物帰りの昨日、ついに隣家の物干しに大好きな鳥クッカバラ発見。

 「この鳥は不思議」。
 いつも王者のようにそしてまるで置物のように、「しんと一箇所に」。
 逆に、マイナーがこの王者にばたばたうるさく付きまとう。

 そら飛ぶぞ、今がチャンスとカメラから覗くこと20分余り・・・
 足元は野バラで、昼間の蚊に刺されそう・・それなのに、ああ大失敗・・・
 チャンスは捉えたけれど、いかんせんシャッタースピード1/125は遅かった。


 クッカバラやワグテールとくらべてなんと評価の薄い鳥なのか。
 鳥の世界にも厳然とした分け隔てが生きている。


  ●評価の低い鳥、マイナー



★ のよのよ in Zの悲劇?! オーストラリアで見た鳥(11)
http://noyonoyo.blog98.fc2.com/blog-entry-249.html

 クロガオミツスイ
 Noisy Miner
 スズメ目 ミツスイ科

 オーストラリア東海岸側に広く分布。
 樹が生えている所なら、街路樹でも普通に見かけられる。
 全身は灰色っぽいが黄色の嘴と目の後ろの皮膚が目立つ配色。
 近縁のコシジロミツスイは本種よりも明るい色をしており、本種の居ない地域で棲み分けている(こちらはほぼ全土に分布)が、一部本種と重複する地域も在る。
 Noisy の名の如くハイピッチでヒヨドリっぽい耳障りな声で鳴き、また縄張りを防衛する6~30羽のグループが集まり、大きなコロニーを形成する。
 敵に対して攻撃的が強く、集団で追い払ってしまう。
 共同繁殖を行い、1羽の雌の子供を多数の雄が協力して育てる。全長24~27cm。

 サウスバンクのカフェにて
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 この目の後ろの黄色い皮膚が垂れ目に見える鳥は、姿だけは前から図鑑で見て覚えていましたよ。
 初めて見たのはサウスバンクのカフェ(閉店中)で、その瞬間「ムクドリだ!!」と内心叫んでしまい、以後見かける度に「ムクちゃんと」呼んでいましたが、実はその名の通りミツスイの仲間で有ります。

 何故そんな勘違いしたのかと言うと、その黄色い肉垂れがムクドリっぽく見えた(九官鳥はムクドリの仲間)のと、その英名に有ります。
 ムクドリが「Myna」、ミツスイ科スズミツスイ属が「Miner」とパッと見似ているんで、ダブルで勘違いした模様(同様の勘違いしていたサイトが他にも有りました)。
 多くのミツスイは「Honeyeater」と言うズバリ直訳なんですがね。

 冬だったからか基本的に単独で見かけましたが、街路樹に数羽群がって鳴いている様は、正にNoisyでしたね。
 上に書いた様に丁度ヒヨドリのあの悲鳴みたいな声でした。

 驚いたのはこの鳥の食性。
 「ミツスイ」と聞いたら主食は蜜と思うぢゃないですか。
 まあ蜜も吸うんだろうけど、都会のこの鳥は結構残飯漁りますよ。

 ゴミ箱を漁るの図:市内植物園:
 ゴミ箱漁ってるし…
 ゴシキセイガイインコの餌をピンはね中:ローンパイン:インコの餌横取り中

 ついでにローンパインからの帰りのバス停にて。
 カササギフエガラスやノドグロモズガラスと共に、バス待ちお客からの餌を当てにして待ってます。
 手を伸ばせば触れる距離だし、やってないけど実際に手から食べてもおかしくないっすね。
 皆残飯狙い。



●  ハニーイーター(蜜吸:ミツスイ)に属する鳥マイナー


そのローンパインの飼育係の方のサイト。


★ オーストラリア動物観察日記 ~飼育係の独り言~:Chickyな日。
http://blog.livedoor.jp/lpks/archives/50612084.html

 そういえば、春を間近に野生の鳥達も繁殖中である。
 Noisy Miner(ミツスイ科)の巣を園内に発見した。
 既に雛が3羽ピーピーと親が餌を運んでくるのを待っていた。
 このノイジー・マイナー(Nosiy Miner)はこの辺りでは良く見ることがある鳥で名前の通り非常に喧しく鳴く。
 ローンパイン(Lone Pine)では、他の動物の餌を盗んだり来園者から餌を貰ったりで、非常に数多く生息していて、飼育係にとってはある意味敵である。
 でも、一生懸命に雛達に餌を運ぶ親鳥の姿を見てしまうと、この時期は彼かも必死なんだなあーと感動してしまった。
 まあ、あと数週間で喧しい彼らが3羽増えるが、今は暖かく見守ってあげようと思う。



  ●花の蜜を吸いにきたツガイのマイナー


 9月に入るとあちこちで子育てがはじまる。
 プラバーにウッドダック、そしてマグパイにこのマイナー。
 なんと、テラスの目の前の木に巣を作った。
 でもこの木、見るとおりに青々とした葉を茂らせ、下からではその巣を確認することができない。


  ● マイナーが巣を作ったテラス前の木

 最近、パンはいじきたないブラックダックが独占している。
 子育てのマイナーはパンを欲しがるが、ダックがそれをジャマする。
 遠くに投げてマイナーがとれるようにしてやると、くわえて葉の中に入っていく。
 どこにあるのだろうかと探したのだが、分からない。

 そのうち、チイチイという鳴き声がうるさくなった。
 葉と葉の間を小さなマイナーが動く姿が見えてきた。
 まだ、飛べない。


 ● マイナー、上がヒヨコ、下が親鳥
   エサを運んで食べさせたあと。


 ● ヒヨコは葉の根元に安定よく座っている。
   下から親鳥が見上げている。


 ● ヒヨコの映像、距離は1m半ほど。
   望遠があればばっちりという距離です。


 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Noisy Miner」と入力検索し、下記の記事が出てきたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Noisy Miner - Wikipedia, the free encyclopedia- [ このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Noisy_Miner






【☆☆☆ 追稿:11月以降 ☆☆☆】

 5倍光学望遠のコンパクト・デジカメを購入しました。
 それで、子鳥のマイナーを撮ってみる。


 ● 飛べるようになったヒヨコ。


 ● 左の子鳥にエサを与える親鳥。

 親鳥と同じ大きさで飛べるようになったが、まだエサをついばむほどには至っていない。
 右が親鳥、エサを与えて終わったところ。
 左の子鳥のクチバシの中に見える白いのはパン。
 これから飲み込もうとするところ。




 ● 上が親鳥、下が子鳥。

 一見したところで、その大きさ形状からは親鳥か子鳥の判断はつきにくい。
 違いは、左右の羽根の先端部分に草色が濃厚に残っているか否かである。
 草色が強いようなら子鳥、あらかた灰色に変わっていたら親鳥のようである。

 最近、マイナーが掃きだしサッシにとりついてエサを催促する。
 どうも子鳥が大きくなり、成鳥になったもののように見えるのだが。




 ● 掃きだしサッシの枠台に乗ってエサを催促するマイナー。

 マグパイはいまだに親鳥の後ろに子鳥がついて歩き、親がエサを与えている。
 マイナーではそういう状況はすでに卒業したようだ。
 この鳥の方が成長が早いようである。 

 窓台にきてエサを催促する鳥はコカツー、ブラックダック、そしてこのマイナーと3種類になった。
 マイナーは来ればエサをやる。
 パンの小切れでいい。
 せいぜい指の先ほどの大きさである。
 わずかな量である。
 2回ほどついばむといなくなってしまう。

 なを、ブラックダックは夕方1回だけに決めている。
 それも一羽あたりパン1枚に決めて、それ以上はやらないことにしている。
 なにしろ、カルガモは底抜けにいやしい。

 日本風だと、やはりマイナーがスズメ、マグパイがカラス、ハトはタテガミバトとなるようだ。



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